【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか？】

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第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票

[183]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ ：2015/04/25(土) 00:58:26 ID:???
若島津の発言は決して自惚れでは無かった。
実際に、守矢みらくるずの主神である神奈子と諏訪子でも、今の若島津から放たれた飛び蹴りを受けたとして。
十中八九、無事では済まないであろう。彼の力は修行により、その程度の領域にまで達していた。
空気との摩擦により、若島津の身体は炎を帯びて燃え上がった。

ゴッ！　……ジュウッ！

偽レナート「あチィ」

飛び出した先にあった偽レナートの背中を高熱で溶かしながら、全力のセービングに向かう若島津。
外面上は、加速度的に速度を増す鈴仙のシュートにも決して引けを取らない威力。
観客達はここで、若島津が修羅としての意地を見せる展開になると予想していたが。

ズルルッ……。

華扇「…………笑止千万。力を得るだけならば猿にも出来る。
私が貴方に教えたのは、確かに力もそうだったけれど、決してそれだけでは無かったでしょうに」

――ただ一人、若島津の敗北を最初から予言している者が観客席に居た。
彼女の名は茨木華扇。「茨歌仙」の名で人々から親しまれている仙人の少女は、
かつて若島津の力への意志を汲み取り、半弟子の扱いをこれまで与えて来た。
それゆえに、彼女は若島津の強さと――、同時に、その限界を良く知っていた。

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