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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】


[223]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/04/26(日) 22:05:47 ID:???
早苗「――そ、そんな。試合はまだ、どうなるか全くわかりませんっ。
確かに私はこの試合何度も不甲斐ないシーンをお見せしました。だけど……」

――早苗はこの時生まれて初めて、神奈子に対して明確に反発した。
しかしそれは、神奈子を軽蔑したが故では無く、純粋な信仰と個人的な劣等感によるものだった。

早苗「――だけど。奇跡が起きれば……いえ。奇跡を起こすので、勝てます!
だって……それが。それが、神の奇跡を人に伝える風祝たる私の務めであり、存在意義!
たとえ、守備陣が壊滅状態だって、試合が残り十分弱で3点差だからって…………!! 私は、絶対に奇跡を信じ続けます!」

タッ!

神奈子「あっ……早苗。待ちなさい!」

仕舞いに早苗は、神奈子の制止も聞かずに、一人センターサークルへと駆け出した。
残された時間を一秒たりとも無駄にしたくない。一瞬でも、閃光のように――。
圧倒的な不利を覆す、いつか読んだサッカー漫画のヒーローの姿と自分とを重ね合わせながら。

―――ピィィィィイイイイイッ………!!

早苗「――さあ! キックオフです……! これから私が2分半ごとに1点を取って見せます!
そして――私が。私が……この試合を勝たせるんですっ!!」

諏訪子「(――可哀想な早苗。あんたがこうやって自らの不甲斐なさに落ち込むのも、
私達が仕組んだプロット通りであるとも知らずに。まさしく神に弄ばれた、愚かで哀れな人間だよ……)」

諏訪子が憐憫に満ちた表情を向けている事にすら気づかずに。
――早苗は、キックオフの笛が鳴ると同時に、陣形を整えたばかりのルナティックスの陣地へと一人飛び出した。


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0ch BBS 2007-01-24