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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】


[378]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/04(月) 20:01:44 ID:???
早苗「でも、私はやっぱり思ったんです。
たとえ神が私を愛しておらずとも、神が神であるというだけで、それは奇跡なんです。愛すべき対象なのです。
人間は、見返りの為に信仰を行うものでは無いと思います。
ただ神が、神としてこの世界に目に見えず横たわっている。ただそれだけで、信仰を行う充分な理由になりませんか。
私が信仰に囚われて頭がカラッポとか、神奈子様達が暗躍しているとか。
そういった事は関係ない事です。
それは、私自身が解決すべき問題であり、信仰には何一つ関係の無い事です。 ……違いますか?」

早苗が語った理屈は、ピエールにとってはすぐには理解しがたいものだった。
しかし同時に、彼女の信仰に対する持論は、何か人間の精神活動全ての核心を突いていると感じた。

ピエール「いや、違わない。……確かに、それこそが本来あるべき信仰なのかもしれない。
原始の人間が抱いた、世界への憧憬。――まさしく原初の信仰《ネイティブ・フェイス》。
サナエ。君はあくまで、それを目指そうとするのか」

早苗「はい。確かに神奈子様達の行為や私のこれまでの生き方は、良き物では無いのかもしれません。
でも、それと私が信仰を捨てるかどうかとは、全く別ですから」

ニコリと満面の笑みで、気丈にそう頷いてみせる早苗。
ピエールはこの時になって漸く、彼女が自分の想像していたような弱い女性でない事を知った。

早苗「――てなワケで。武者修行の計画を練るので私はこれでっ!!
いやー、でも武者修行って何をするのかな?
やっぱりここは常識に囚われず、沖縄に行って波に向かってボールを蹴りまくるとか。
あるいは山奥に行って、大木を縦に真っ二つにするようなシュートの練習をするとか……どうですかね!」

ピエール「ハハ……(――周囲が何であろうと、自分の信ずる神を愛する……か。
言ってみるのは簡単だが、それはある意味で非常に勇気ある行為だ。……凄いな、彼女は)」

常識に囚われないようで、割ともうすでに誰かが考えているような発想の早苗を、
ピエールはどこかホッとしたような、尊敬するようなまなざしで見つめる。


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0ch BBS 2007-01-24