※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】


[400]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/05(火) 15:20:16 ID:???
−妖怪の山・天狗の集落−

時は遡って一昨日の夜。大会決勝トーナメント第一回戦が始まる前日。
射命丸文は、天狗の集落にある庁舎へと足を運ぶこととなった。
彼女の片手には簡単な事務連絡文が一枚。
『臨時査問委員会の開催について』と題打たれたそれは大天狗の判が押してあり、
この通知の効力の重さを示している。

射命丸「…………」

射命丸には今回の委員会の招集命令について心当たりがあった。
今、天狗社会の上層部は確実にサッカー政策を疎んじている。
これまで妖怪の山FCを結成させ、射命丸をキャプテンに据え置いた上司は、
病的なまでの保守派な今の大天狗と反りが合わず、大会開催前に閑職へと追いやられた。

射命丸「……勝手すぎるわ。『せめて決勝トーナメントには出ないと天魔様に示しがつかない』
とか言って、予選リーグの組み合わせを操作しておいて。
しかもそれで、こっちはきちんとお望み通り、決勝トーナメントに出てやったってのに」

今の大天狗は妖怪の山FCの活動を快く思って居なかった。
射命丸は散々色々それらしい理由を聞いた気もするが、
結局は『新しい事は怖いからやりたくない』という本心が明らかに見て取れた。
しかも、出世している天狗の上官の多くは、多少のプラスを犠牲にしてまで、どんな小さなマイナスをも嫌うのである。
だから、今の大天狗にとって、折角お膳立てしてやったにも関わらず、
妖怪の山FCが妖精ごときのチームに引き分けたのが、死ぬほど不快だったようだ。
――無論、それ以外の意図もあるのかもしれないが。


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24