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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】


[427]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/06(水) 17:51:35 ID:???
試合は前半ロスタイム。反町達の地味な奮闘もあり、試合は4−0のまま何とか持ちこたえていたが――。
しかし、フランドールの鋭いパワータックル――『レーヴァティン』が発動し、ボールは再びスカーレットムーンズに。
油断したか、それとも余裕か。フランドールはそのまま、30メートルの距離からロングシュートを敢行し。
もはや普通にキャッチする事を諦めたにとりは、愛用の機械を威力減衰用の盾として、
自分の腹でボールを受け止める事を決意する。その作戦は功を奏し、フランドールのシュートは高空へと打ち上げられた。

にとり「はぁ、はぁ……! よっし。どうだ……! 守ったぞォ……!!」

にとりは勇気を出した作戦が成功した事を息を荒げながら喜ぶ。
腹は内臓が全てグチャグチャになったかのように痛かったが、それでも達成感があった。
後半戦がまだ残されている事を一旦忘れ、にとりは晴れ晴れと秋空を見上げた。

レミリア「――大した度胸だ。河童は概して臆病者と聞いていたが、あんたは例外みたいね。
どう? 良かったらウチの家来にならない? 今なら世界の半分でもくれてやるけど」

にとり「……ひゅ、い」

――そこには、昼であるにも関わらず、夜の帝王が空中に鎮座していた。
彼女はオーバーヘッドキックの体勢で、にとりの鼻先にあったボールを今まさに捉えんとしていた。

レミリア「……あ。でも今はホフゴブリンを雇ったから人手過多なんだっけ。じゃあいいや」

グワァァァッ……!!

空中であるにも関わらず、レミリアは見事なバランス感覚で大きくその右脚を振り抜いた。
それは、まさしくあの『マスターオブレッドサン』だった。
ただ一つ違ったのは、そのシュートが空中にある分威力が増幅されていた事くらいだった。
レミリアは勇気ある河童を称え、全力での処刑を行った。


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0ch BBS 2007-01-24