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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】


[441]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/06(水) 23:56:42 ID:???
慌てて取り繕う射命丸の姿は、それはそれではたてにとって珍しい物ではあったが。
はたての興味は射命丸の態度では無く、その片手に書かれたネタ帳に移っていた。

はたて「ま。いいや。それで何か分かったのー?」

バシッ!

射命丸「あっ! こら、はたて! 人のネタ帳を勝手に覗き見するのは犯罪ですよっ!!」

はたて「いいじゃんいいじゃん。情報交換ってヤツよ。何だったら今度、私のだって見ても良いし……って。えっ?」

はたては無遠慮にも射命丸からネタ帳をぶんだくる。
それ自体は普段はたてがやっている(射命丸の方がもっとやっている)行為であったが、
今の余裕の無い射命丸は、全く無警戒だった。……はたての名義で書こうとしていた脅迫状も含めて。

はたて「ちょっとー。全然何もないじゃん……、って。あっ! この脅迫状ってヤツが弱点!?
えーと、なになに。小悪魔へ。先日は貴重な情報ありがとう………」

射命丸「あっ……ちょ、それはダメです……!」

はたては途中まで音読していたが、その本旨が書かれているあたりから次第にトーンが小さくなり。
最後の方は手をプルプルと震わせながら文章を黙読していた。

はたて「――それじゃあよろしくネ! 姫海棠 はたて……」

射命丸「……………」

射命丸は何も言えなかった。はたては驚き半分、泣き顔半分で射命丸を見ていた。
そして手だけでなく、泣きそうな顔までも思いっきり震わせて――。


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0ch BBS 2007-01-24