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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】
[442]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/05/06(水) 23:57:47 ID:???
はたて「文の……! 文の、バカ!!」
――バシイインッ!!
はたては射命丸の右頬を思いっきり平手でぶった。射命丸は抵抗する気力も無くガタリと廊下で崩れ落ちた。
スカートのポケットから丸薬と説明書が落ちたので、はたてが拾い上げた。
説明書にはその丸薬を「速攻性下剤 ミスギキラー」という名称の薬品である事が記載されていた。
射命丸「あやや……すみません。つい出来心で。
大丈夫です、ホンモノはそうですね。下剤というか薬品繋がりで、永遠亭の……そうだ、鈴仙さんの名前にでもしときますよ」
射命丸は始め戸惑っていたが、すぐに普段の軽薄そうな笑顔で適当な弁解を告げた。
しかしはたては、自分の名前が借用されたことに対して怒っていたのではない事は明白だった。
はたて「……バカ。バカ……! 私は、そんなアンタを尊敬してたんじゃないのに!!」
射命丸「はたて……」
はたては射命丸の弁解で、更に泣き顔を強めていた。
はたて「……今まで引き籠りのダメ記者だった私が、外に出よう。自分の目で世界を見つめ直そう。
天狗社会だけじゃない。幻想郷の色んな風景、出来事、人や妖怪の真実を出来る限り、新聞として留めようって。
――そう考えるようになったのはね……。文、あんたのお蔭なのよ……!!」
はたては啜りながら、射命丸に告白する。射命丸はぼうっとした表情でそれを聞いていた。
はたて「――確かに、私は最近悩んでるアンタに冷たかったかもしれない。
でも、それはね。アンタがどんなに苦しんでても、いつもみたく機転を利かして小賢しく!
新しい、誰も見た事も無いような道を示してくれるからだって信じていたから!
だから、アンタがどんな道を選んでも、私はアンタの味方で居たいって……そう思ってた。だけど!」
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0ch BBS 2007-01-24