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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】


[444]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/07(木) 00:02:45 ID:???
はたて「何よ? こっちは折角自分の想いを言ったのに、そっちはまた屁理屈?
『自分みたいな価値の無い天狗のする事なんてほっとけ』とでも言いたいの?」

射命丸「……そうですよ。それで何が悪いんですか」

はたて「――嘘だよ。ホントは文、自分の事気にして欲しいクセに。
ただ皆に会わす顔が無いからって、自分の本当の気持ちを曲げて。
それで、そんなちっぽけなプライドを守るために、偉い事だけが取り柄な天狗に理不尽な命令されて。
こうして悪事に手を染めて……! それで私が何か言ったら、『自分みたいなダメ天狗気にするな』だなんて……!」

はたてはそのまま崩れ落ちて泣きだした。もう、どうすればいいのか彼女にも分かっていなかった。

射命丸「……はたてが、私の事を想ってくれるのは分かったわよ。本当に……ありがと」

数分後、射命丸は座って俯いたまま小さく呟いた。

射命丸「――でも。本当にこっちが聞きたいわよ。私だって本当は下剤なんて使ってまで勝ちたくない。
でも、このままだと負けて追放。一体、どうすれば良いの……?」

はたては未だにすすり泣いたまま。射命丸の疑問に答える者はいない。

カッ、カッ。 シャーーーッ

射命丸「(この、音は……)」

……いや。いた。その人物は近づくと、上手な犬の散歩を駆使して、廊下で蹲る射命丸達を喜ばせようと奮闘を始めた。
その人物はキリリとした表情で、ヨーヨー片手にこう言った。

椛「タイマンで痴話喧嘩。関心しないな、鴉天狗」

――彼女の名は犬走名人……じゃなくって犬走椛。
下っ端白狼天狗としてたびたび射命丸やはたての業務をサポートしている、彼女達のもう一人の友人だった。


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0ch BBS 2007-01-24