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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】


[463]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/08(金) 00:33:02 ID:???
反町「(はぁ。負けちゃったな……。俺は結局、何にも出来なかった)」

……ところで。射命丸がレミリアと爽やかな会話を交わしていた頃、未だ鬱屈とした感情から抜け出せない者も一人居た。
妖怪の山FCの助っ人ストライカーとして派遣されながら、
結局は外界に居た時と同じく、地味な活躍しか出来なかった少年。反町一樹である。
女性との交友関係においては割と地味では無かったりもするが……。それは置いといて、彼は彼なりに自らの伸び悩みを痛感していた。

反町「(――勿論、穣子さんや静葉さんは優しいから、きっと俺の事を否定しないでいてくれる。
でも……何と言うか、男として。俺も二人をドカっと守ってやれるようになりたいなぁ……なんて)」

進退が懸かっていた射命丸と比べると割と贅沢な悩みな気もするが、それでも反町は確かにこの時焦っていた。
一度は柔らかく否定された、圧倒的な力への渇望がふつふつと蘇ってくる。

反町「(……もしも目の前に悪魔が現れて。それでこう俺に言って来たらどうだろうか。
『お前にシュートの圧倒的才能を与える代わりに、お前の大事なものを奪っていく』……とか。
――一昔の俺だったら、ヤケになって喜んで乗っていたと思うけど。
……今はそうじゃないって、ホントに言いきれるだろうか)」

静葉と穣子は今着替えている。別に今更着替えを見てもどうか……と思った事もあるが、
前に珍しく口に出してみた時は、「アレとコレとは別物だってばぁー!!」と、穣子にほっぺたを膨らませられた。
結局、反町は相変わらず言いたい事も言えずに鬱屈とした気持ちを募らせながら、
モリヤスタジアムの廊下を右往左往するしかない。 ――丁度、そんな時だった。


??「――おっ。いたいた。なぁ、お前さん。 忙しいから単刀直入に聞くけれど。
『……お前の大事なモノを引き換えに、お前に圧倒的なシュートの才能を与える!』
――って言われたら、どうするかい?」

反町「(えっ……)」

――反町の眼前に、彼が言いたい事も言わずに想像していた。
悪魔のような深い夜の装束を纏った、身の毛もよだつ程美しい女が本当に現れたのは。


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0ch BBS 2007-01-24