※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】


[493]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/10(日) 02:27:25 ID:???
シュッ。シュッ! シュッ。シュッ!

魔理沙「……音?」

この時魔理沙は不思議な音を聞いた。何かが空を切るような幽かな音だった。

魔理沙「(何かの妖怪か、それともまだみぬ怪現象か……?
最近、オカルトボールがどうとか都市伝説がどうとかいう噂が立ってたし。割とあり得るかもだぜ……)」

音は神社の裏山から聞こえている。境内裏から少し飛んだ場所だ。
麓の方は開けていて林も無く、自分がもう少し小さかった頃は、同じく小さかった霊夢と一緒に川で遊んだ記憶がある。
音の発生源は、その麓にある川べりからだった。
そこでは一人の小柄な男が、月明かりを受けて映る自分の姿を見ながら、基礎的なセービングのフォームを確認していた。

魔理沙「も、森崎……!?」

――それは間違いなく、先程魔理沙と別れた筈の森崎だった。
森崎は普段からこうして、一人で遅くまで基礎的な練習を積み重ねて来たのである。
魔理沙は大きな声を出して、森崎を呼び止めようとしたが……やめた。

魔理沙「(――ここで私がアイツに声を掛けたら、私はアイツのプライドを大きく傷つけちまう。
だって、私が逆の立場だったら大いに傷つくし……。
でも……何だ、なんだよ。森崎のヤツ。アイツ、あれだけ自信家の癖して……!)」

努力をするのは良いが、そこまで隠れてやる必要があるのか?
自分の事を完璧に差し置いて、魔理沙は森崎に非常に腹が立った。
しかし、魔理沙が今一番腹を立てている対象は森崎では無かった。

魔理沙「(……私は馬鹿だ。森崎から見たらロクな努力もしてない癖に、主人公に憧れて。
それでいて、その為の行動が全然伴ってないんだから! 私と森崎は一緒じゃない。全然違った……!)」


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24