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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】
[545]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/05/15(金) 00:46:00 ID:???
魔理沙「(……! 私の『ファイナルスパーク』と、大して変わらない威力だ……!
いやむしろ、コンディションによっては私の方が上かも……!!)」
身を滅ぼす危険と引き換えに、勇儀にも負けない超絶的な威力を秘めたシュートを持つ主人公・霧雨魔理沙。
霊夢「(……なんか。止まるような気がする)」
未来予知的な勘により、シュートの行く末を何となく察知してしまった天才・博麗霊夢。
そしてもう一人。
森崎「……よし! ここで止めてあのデカブツ女に恥をかかせてやる!!」
――極めて幼児的な理由だが、しかし油断ならないまでの執念さで、数多のシュートを防いで来た覇王・森崎有三。
辞書にある不可能という文字を黒塗りして唾を吹きかける度胸の持ち主である彼は、今頃この程度のシュートで諦めはしない。
彼は宇宙からボールが降り注ぐまでの三秒間でシュートの最終的な威力を分析し、そして最善手を考え付き実行した。
森崎「(時間が無いから超モリサキにはなれん。だが、良く見たらあのシュートは相当な見かけ倒し!
大気圏で燃え尽きて、地上に来る頃にはボールは真っ黒焦げだから、シュートコースは読みやすい!
威力も大気との摩擦で幾分削られている筈だ! だから威力的には前の『三歩必殺』と互角だろう!
この程度――!)そう何度も。いや、一度たりとも抜かれて堪るか……!」
バンッ!!
森崎は天高く飛んだ。シュートの閃光が森崎の天井にまで来ている。
そのまま両手を大きく伸ばした。彼が得意とする体力を消耗した全力のキャッチ――『がんばりセービング・改』の構えである。
数千度で燃え盛る太陽は熱く、愛用のキーパーグローブを少し焦がしてしまったが――それでも、森崎はめげない。恐れない。
むしろ、代わりに敵の喉笛にでも食らいつかんとする勢いである。
そして、星熊勇儀が世界一のストライカーだとしたら――この森崎有三は世界一の負けず嫌いだった。
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0ch BBS 2007-01-24