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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】


[565]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/16(土) 21:55:52 ID:???
鈴仙「(パチュリーさんを故意に負傷させたり、来生君を疑惑の反則で退場させたり、
果ては手下を使って、フィールド全体の雰囲気までをも混乱させる、恐るべきデマゴーグの扇動家!
妖夢はそれをも認めて、力の為に彼女達の軍門に落ちたけれど。
やっぱり、私は彼女達のやり方を理解はすれど、納得はできない……!)」

鈴仙とて、過去に軍人として多くの卑怯な兵法を学び、その必要性を学んで来た。
実際に自分が手を下した事もある。しかし、それでも今ここにある聖徳ホウリューズのやり方は納得できないでいた。
そこに明確な論理や理屈は無い。理を学んでも、どうしてもなんとなくそれを割り切れないのが、永琳には無い鈴仙らしさだった。

輝夜「ま! 疲れたし明日の事は明日考えましょ! 今日はもう解散ね!」

鈴仙がそう地面に向かって怖い顔をしていると、輝夜がパンパンと手を叩いて雑に解散を宣言する。
子どもの妖怪ウサギ達はそれを聞くと、真っ先にこぞって人里へと駆けだして行った。
佳歩から前に聞いたところによると、永遠亭のウサギ達は外出時の帰りに、
人里のオシャレな店やおいしい茶店へと寄るのが最上級の至福のひとときであるらしい。

鈴仙「(――もっとも、おこずかいは少ないから専らウインドウショッピングらしいけど。
やっぱりあの位の年の子だったら、ただ刺激があるってだけで楽しいのよねぇ……きっと)
――って、あっ!」

ドシン!

少年「おっと、これは失礼」

鈴仙「いえいえ、こちらからすみません(怖い人じゃなくて良かったなぁ……)」

自分がおらずともたくましく遊ぶウサギ達に何となく寂しい感じを覚えながらも、
鈴仙は未だ人混みの激しいモリヤスタジアムの観客席から出口に向かって歩く。
先程の少年を始めとして、当然の権利のように、鈴仙は道中で他人に三回ほどぶつかった。


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0ch BBS 2007-01-24