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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】


[631]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/24(日) 01:26:54 ID:tD5VSiQ+
★鈴仙の試練→ ハート3 ★
ダイヤ・ハート→一冊の恋愛小説だった。

鈴仙「これは……」

鈴仙に託されたのは一冊の本。人里の本屋で叩き売りしている、ごくありきたりの恋愛小説だった。
しかしその本に鈴仙は見覚えがあった。

鈴仙「これ……佳歩の好きな本」

それは佳歩がまだ名前を貰っておらず、ウサギAとしてルナティックスのFWを務めていた時代。
パスカルが加入した事により、自分の立場が無くなると心配した佳歩は、
少しでもその不安と寂しさを紛らわせるべく、この本を読んでいたという。
鈴仙はこの本を見て、思い悩む佳歩の前に『サッカーも恋愛と同じ。夢見るだけではチャンスを掴めない』
……などと力説したものだったが――。(※詳細は1スレ目>>727-742参照)

鈴仙「どうしてあんたが……その佳歩の恋愛小説を持ってるのよ!?」

岬「どうしてって、……さっき言ったろう、僕が彼女から借りてたんだ。
まあ、ラストでヒロインが交通事故に遭う……ってのは少しどうかと思ったけれど」

岬は暢気に本の感想を述べる。まるでこう振る舞えば、鈴仙が少しでも取り乱してくれるとでも知っていたかのように。
そして鈴仙は悲しい事に単純だった。

鈴仙「違う。そんな事を聞きたいんじゃない! どうしてあんたが借りてたのよ!
佳歩があんたみたいなのと関わり合いがある訳ないじゃない……!」


岬「――それじゃ、鈴仙さん。僕の宿題、きちんとこなして下さいね?
でないと……貴女は絶対に、この次の試合で敗ける。貴女は、神子様に勝てない。いや、誰にも勝てない」


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