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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】


[708]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/05/24(日) 20:18:05 ID:tD5VSiQ+
★地底探索イベント(簡略版)→ クラブ7 ★
それ以外→無事に旧都に辿りついた。

鈴仙「……うん。幸いにも何も起きなかったわね」

鈴仙は大した被害を受ける事も無く、地霊殿のエントランスへと降り立った。
そこから受付嬢ごっこをやっていたお燐に話を通し、手下?の怨霊の案内で、
鈴仙は地霊殿の暗く湿った地下牢獄の最奥まで進んで行くと――。

矢車「……俺を笑いに来たのか」

矢車が相変わらず、無数の鎖に自ら繋がれて楽しそうにしていた。
前にさとりから聞いたところによると、彼は光を掴もうとする自分自身を罰する癖があるらしい。
こいついつも自分自身に罰せられてんなと思いつつも、鈴仙は引いた作り笑いで答える。

鈴仙「違いますよ。――前に言ってた話、アレを渡しに来たの」

鈴仙はスカートのポケットからひらひらと刺繍の付いたハチマキを取りだすと、
矢車の陰湿な顔が少しだけ動いた。

矢車「……お前、今『いいことした』とか思ってるんじゃないだろうな?」

……と、思ったのは気のせいだった。
散々罰して来た効果か、矢車はもはやその程度の光に囚われる事は無かった。

矢車「俺達みたいなろくでなしが少しでも光を掴もうなんて思うと、痛いしっぺ返しを食らうぞ」

鈴仙「――は、はあ。そうですか」

実はこれも最近アンニュイな鈴仙を気遣っての、矢車なりの親切な助言なのかもしれない。
鈴仙はそう前向きに思うことにして、矢車の差し出された腕にハチマキを掛けてやった。
矢車は暫くその布きれを見て、はぁ……と溜息を漏らしてはいたが。


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0ch BBS 2007-01-24