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【早苗】鈴仙奮闘記28【サッカー好きか?】
[734]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/05/24(日) 21:57:57 ID:tD5VSiQ+
――鈴仙と矢車、そして松山はひたすら実戦形式でそれぞれの技を磨いていく。
それはさっきまでの自主練習や妹紅との練習と比べると雑極まりない。
しかし、今の鈴仙にとっては色々と考えるよりも、とにかく身体を動かす方が必要だったようだ。
ルール無用の地底式サッカーに、恐らく努力で身に付けた丁寧な矢車達のプレーを見て、
鈴仙は少しずつ自身のプレーを向上させていく。そして――。
松山「そーらっ! また俺のタックルでボールを奪ってやるよ!」
鈴仙「……来たわね。松山!(松山光。中山さんから聞いた話では、彼のタックル力は世界でも有数クラス!
私が神子に勝ち、そして霊夢に勝つためには、これを乗り越えなくちゃいけない!)」
鈴仙は何も考えず、ただ闘争本能のみを増幅させて松山のタックルに対峙する。
松山の乱れた波長を感じ取りながら、その波に自分自身を溶け込ませるようにして――。
鈴仙「……見えたッ! 赤眼――『ルナティックブラスト』ッ!!」
ガシッ、ポーーーーンッ! バァァッ! ……スタッ。
松山「――はぁ……。やっぱりダメだったよぉ、あにきぃ……」
スウウッ……。
矢車「――クリップジャンプ……では無い。
ヒールリフトの要領でボールを浮かし、自分はジャンプで前方の敵を飛び越える技か」
――鈴仙はなんと、新技を思いつくことにすら成功してしまう。
『ルナティックブラスト』。波長を利用するだけでは無く技術をも兼ね備えた技は、
間違い無く、ここまでの積み重ねが無ければ習得しえない代物だった。
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0ch BBS 2007-01-24