【その隙を】キャプテン霧雨103【狙い撃て】

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[831]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o ：2016/03/11(金) 00:07:29 ID:???
そして。
密かに注目を集めていた彼女はといえば。

はたて「早苗ー！どうしたのさ、何か調子悪いけど」

早苗「…問題ありません！もう一度、抜きに来てください！」

はたて「（大丈夫かな…まるで歯ごたえがないぐらいに抜きやすいんだけど…）」

敗戦で何かのバランスを失ったのか、見ていられないほどの無様な結果を残していた。
はたての簡単なターンにも釣られ、動きは鈍く。
とても博麗連合戦までの彼女と同一とは思えなかった。

早苗「そんな……どうして…！！！」

はたて「ねえ早苗、今日はこの辺にしてさ…」

早苗「…ボールをこちらに」

はたて「えっ？」

早苗「ドリブルなら…ドリブルなら、こんなことは…！」

はたて「そ、そうよね…」

閻魔だろうがカルロスだろうが、抜き去って来たその脚。
早苗が絶対と信じる、自分の力の象徴。
はたてとしても、ドリブルならば今のような様は見せないはずと、ボールを渡す。

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