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【優勝】キャプテン森崎48【エンディング】


[106]2 ◆vD5srW.8hU :2015/06/05(金) 11:08:22 ID:d18vpdcU
カルツ「あー、ワカバヤシ。お前さんは女っ気はないのか?」

若林「そんな物はない」

カペロマン「すごい即答だな。日本に残していた彼女とか居ないのか?」

若林「居ないし作る気もない」

カルツ「取り付く島も無いとはこの事じゃのう…」

若林が欲するのは実力、勝利、そして復讐。それ以外は非常にストイックな男である。
そんな彼にも出会いや縁が無かった訳ではないが、彼はそれを選ばなかった。
カルツ達は知る由もない。ワールドユース大会後、嫌々里帰りした若林に何があったかを。



若林は家族から呼び出しに近い誘いを受け一時帰国し、実家に滞在していた。
無論彼が望んだ事ではない。家族達との腹の探り合いと遠回しな嫌味の応酬の為である。
最早彼はそれに慣れっこになっており、面倒くさいと思うだけだった。

若林家女中「…いい加減にしてください!何故そこまで坊ちゃまを苛めねばならないのですか!」

若林「………?」

彼の代わりに感情の奔流を抱き、それを決壊させたのは彼の幼少期から若林家に仕えていた女中だった。
かねてより若林が家族と冷え切った交流を強制されていた事に不満を抱いていた彼女は
勇気を爆発させ若林を庇ったが、それによって彼女が得られたのは若林の怪訝そうな表情。

若林家当主「…君はどうやら暇が欲しい様だね。1時間以内に荷物をまとめなさい」

そして何時の間にか近くにあったゴミに気付き不快になった…そんな表情の雇い主からの宣告だった。


0ch BBS 2007-01-24