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【優勝】キャプテン森崎48【エンディング】
[107]2 ◆vD5srW.8hU
:2015/06/05(金) 11:10:25 ID:d18vpdcU
若林家女中「!!?」
若林夫人「何を驚いているのです。早く行かねば警備員に摘み出させますよ?」
若林「……………」
彼女に出来る事はそれだけだった。決死の覚悟の苦言は雇い主達には無意味な雑音としか受け取られず、
庇われた若林も彼女を庇い返す素振りなどまるで見せずに黙っているだけだった。
一時間後、誰にも見送られる事なく彼女は屋敷に向かって一度だけ深く礼をしてから立ち去ろうとした。
若林「馬鹿な事をしたな…」
元女中「坊ちゃま!?」
塀の外で待っていた若林が声をかけたのはその時だった。
若林「もう坊ちゃまと呼ばれる歳でもないし、呼ばれる関係でもなくなったがな」
元女中「…そうでしたわね…もう、お呼びしては駄目ですか…?」
若林「したいなら好きにしていいが…そこまで俺の事が特別だったのか?」
元女中「…はい。坊ちゃまにとって私は沢山居る使用人の内の一人にしか
過ぎなかったのかも知れませんが…私にとって、坊ちゃまは特別です」
若林「ますます理解が出来なくなったな。俺はあんたを我儘で困らせた記憶しかない。
ある程度の親近感を抱いていたとしても、俺を親父達から庇おうとするなんて夢にも思っていなかった」
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0ch BBS 2007-01-24