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【優勝】キャプテン森崎48【エンディング】


[132]2 ◆vD5srW.8hU :2015/06/07(日) 16:16:51 ID:j1NDR9eE
いずれ敵対してくるのではないかと思われた存在からの唐突な宣告と頼み。
それらを読み上げ終えた時、陽子の目には光る物があった。

陽子「…父さん………」

森崎「父親失格…夫としては失敗したくない、か…」

陽子「…私、馬鹿だったのかな。勝手に父さんを敵だって決めつけて…話し合おうともしないで…」

森崎「それは………分からないな。何かが違っていたら、本当に強引な手段で来ていたかも知れないぜ」

陽子「そう…なんだよね。邪魔しないって言っている理由も、ビジネスの理由だし…」

森崎「だから、これからでいいだろ、これからで。お母さんの協力があれば、その内和解出来るかも知れないしさ」

陽子「…うん。思っていたよりずっと良い結果になったんだから、これから頑張れば良いよね!」

森崎「(ホッ…良かった。陽子相手だとチームメイトみたいに扱う訳にはいかないし、毎回ドキドキもんだぜ)」

古来より男は女の涙に難儀する物である。森崎程悪知恵と度胸を持ち合わせた男も例外ではない。
だが今回は陽子の方が気持ちを切り替えたがっていたのが幸いし、
森崎はこれ以上生卵が敷き詰められた床を歩く様な思いをせずに済んだ。

陽子「これから頑張ると言えば、有三も移籍先のクラブでちゃんとやらなくちゃね」

森崎「フッ、誰の心配をしているんだよ。俺がサッカーで手を抜く訳ないだろう?」

陽子「まあ、そうなんだけど…ほ、惚れた弱みよ」

森崎「(時々フッとこういう恥じらいを見せるから侮れないぜ)」


0ch BBS 2007-01-24