【優勝】キャプテン森崎48【エンディング】

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第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票

[565]2 ◆vD5srW.8hU ：2015/07/07(火) 10:29:43 ID:nFCP2y3U
思えばこの原作のそれとは似ても似つかない森崎とは１１年の付き合いとなりました。後の９年間は作者として関わるとは
最初の読者としての２年間には思いもよらない事でした。創作小説の類なら別ジャンルでいくつか完成させた事は
あるのですが、それらは長編でも精々１年物（別ハンドルネームで書いている物なので何かは秘密）。
キャプテン翼を丸々書き直す様なこんな超長編を書きとおせたのは森崎と言うキャラクターのパワーも一因だったでしょう。

大空翼は当時は異色の主人公でした。スポ根物の主人公と言えば努力の才能しかないか、
才能はあってもアンバランスで弱点が多くてもっと天才なライバル達に必死に立ち向かうのが当たり前でした。
しかし翼はオールマイティな天才で、匹敵し得る才能の持ち主は日本全国はおろか世界規模ですら希少。
主人公なのにラスボス如きチートっぷりに逆にライバル達が立ち向かうと言う型破りな構図でした。

それも昔の話でいまや大空翼の如く恵まれた天才が主人公と言うのは珍しくありません。
ここで森崎をただ単にアンバランスな努力型の主人公にしてもスポ根物の原点回帰にしかならなかったでしょう。
ですが幸いこれは２ちゃんねるのスレ。商業作品なら自主規制されてしまうレベルの外道っぷりや
ダークヒーローっぷり、そして小物くさい悪党っぷりなどが個性として輝く事が出来るのです。
私はそんなに多くのスポ根物を知っている訳ではありませんが、多分他にはこんな主人公居ませんよね？

森崎は何をしでかすか分からない。格下相手にあっさり失点する事もあれば、強敵相手にヒーローとして立ち向かう事もある。
調子に乗って無意味な大失敗をしたかと思ったら、目を見張る様な機転で大ピンチをひっくり返してしまう。
ドロドロの陰謀劇で悪意の高笑いを上げても良いし、乱世の覇王として壮大なスケールの野心をぶち上げても良い。

こういう何でもありな混沌とした行動力は登場人物だけでなく作者をも惹きつける物があり、
途中で何度か「もうキャプテン森崎から解放されたいな…」と思っても結局は森崎の行く末が見たくなってしまい、
気がつけばキーボードに向かっている。自画自賛になってしまいますが、本当に”パワー”のあるキャラクターだったと思います。

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0ch BBS 2007-01-24