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【優勝】キャプテン森崎48【エンディング】


[56]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/28(木) 10:03:04 ID:TNrrR3c+
栄光の23人。ワールドユース優勝を成し遂げた全日本ユースの選手達はそう呼ばれた。
その称号は上記の選手達の様な“24人目以降”にとっては羨望以上の感情の的であったのは言うまでもない。

しかしその23人の中でも栄光を遠慮なく堪能出来たか、それとも己を頭数合わせの様に感じたかは
選手にとって天と地ほどの差があり、その後の進路には少なからぬ差が生じていた。

ここで少し説明しておこう。
日本のワールドユース優勝がサッカーの世界史にとってどれほど驚天動地の出来事であったかは
既に何度も述べた通りだが、特に大きかったのはプロサッカービジネスへの影響であった。

世界で2番目の経済大国である日本の空前のサッカーブームを、そしてそれに釣られて発生する
アジアとアフリカでの副次的なブームをビジネスチャンスと見なさないサッカー関係者など存在しない。
それは欧州各国のプロリーグも同様で、今まで欧州人と南米人以外を見下してきた事など忘れたかの様に
外国人選手枠を急遽広げてアジア人とアフリカ人の選手をスカウトし始めた。

そして全日本ユースの選手達は当然熱い視線を注がれたのだが、お眼鏡に適う確率は選手によってまるで違う。
元全日本ユースの選手達の中でも“地”に属する者たちは世界に羽ばたく“天”の者達を羨むしかなかった。

まずは“地”の選手達のその後から紹介していこう。


0ch BBS 2007-01-24