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【師よ】キャプテン霊夢30【あなたよりも疾く】


[521]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2015/07/10(金) 01:30:01 ID:???
永琳「それで、今日はこの間の怪我の治療にでも来たのかしら?」

霊夢「お生憎様。怪我ならこの通りもう治ったわよ」

永琳「……蓬莱人である私が言うのもなんだけど、貴女の体も大概ね。
   それで、怪我の治療じゃなければ用件は何かしら?」

心「あ、あの、以前に永琳様に貰ったトレーニングが全部終わりましたので、その報告に来ました!」

永琳「……そう、分かったわ。ちょっと失礼するわね」

座っていた椅子から立ち上がり、心の身体を丁寧な手つきで触る永琳。
何箇所かにそれを続ける内に、厳しかった表情が少し綻ぶ。

永琳「……予想以上に成果は出てる、か。流石子供の体と言ったところかしらね。
   十分に空気を含んで、しなやかな筋肉になっている。良く頑張ったわ、心」

心「ありがとうございます、永琳様。あ、でも私だけの力じゃないですよ!
  キャプテンも一杯手伝ってくれたんですよ!」

身振り手振りで一生懸命霊夢の功績である事も伝えようとする心。
その気持ちは嬉しいのだが、霊夢としては何とも恥ずかしい気分になってしまう。
途中から輝夜の生暖かい目視線を感じるだけに、余計にである。

霊夢「そ、そんな事より、心はこれであのセービングを使っても大丈夫なの?
   本人いわく、あんまり変わった感じがしないらしいんだけど」

永琳「そうでしょうね。まだ最後の仕上げが済んでないから。
   心、ちょっと診察台の方に寝そべりなさい」

心「え?あ、はい、分かりました」


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