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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[105]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/07/05(日) 00:12:51 ID:Sp+SD2e2
★パスカル→ドリブル 52 ( ダイヤ7 )( 3 + 2 )+(クリップジャンプ+5)=62★
★岬→ダーティディフェンス 54 ( クラブ3 )( 1 + 4 )+(ガッツ300未満ペナ-1)=58★*反則!
≧2→パスカル、ドリブル突破。そこで……?

パスカル「(早い。そして……鋭い! ただ単に、自暴自棄になってのプレーでは無い!
計算され尽くした、俺を刈る事だけに特化したプレー!
これを避けるには……地面では無い、空から攻めるんだ!)」

ガシイィッ! ポーーーンッ!

岬「ッ……!(何て早い判断力、そして思考力だ!
この動きを見てから『クリップジャンプ』に行けるなんて、一部の直感型の天才位だと言うのに。
最初から最後まで理詰めで、この行動が出せるとは……。今の彼は、世界最高の秀才と言っても過言ではないな)」

岬はパスカルのプレーを冷静に分析していた。

……ピィイイイイイイイイイッ!

審判が血相を変えて笛を鳴らし、胸ポケットに手を入れながら走っていてもなお、
岬は表面上はともかく、内心は冷静でいた。

岬「(……ここで来るのはレッドカードか、それとも温情のイエローか。どちらでも関係無い。
この試合の勝ち負けでは無い、僕の進退のみを考えるんだ、岬太郎……)」

詐欺師は苦境においてこそ、今こそが最大の好機であると振る舞う必要がある。
そう心がけていた岬は、誰にでも無くこう打ち明ける。


岬「――もう限界です、太子様……」


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