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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[107]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/07/05(日) 00:15:24 ID:Sp+SD2e2
中山「……今日の試合、俺達のチームの控室に何者かから下剤が届いていた。
そして、その何者かは俺達のチームの選手間を暗躍し、疑心を植え付けていた。
しかし。その何者かの計画は、案外大したことなく破たんした。

――岬。お前は始めから、俺達のチームを害する気は無かったんじゃないのか?
お前は俺達の誰かに気付いて欲しくて、件の工作を仕掛けた。
自分は神子の忠実な手下では無い、誰か自分を止めて欲しい……と、暗にメッセージを残すため」

岬「天才・八意永琳を。そして君を欺くのは、随分と骨が折れるからね。そう推測するのも、無理が無い、かな」

審判を置き去りにして、中山はそう結論を付ける。岬はそれを明確に否定しなかった。

鈴仙「確かに、あの時。私に佳歩の裏切りを暗示して来た時も、岬は騙すにはどこか様子がおかしかったような……」

佳歩「騙されてた私が言うのもおかしいですけど。
手紙とかドリンクとか、現場に跡を残す工作をしている時点で、何となく計画にちぐはぐさが残るような気がします」

てゐ「(まぁ、そりゃあそうかもだけど。……な〜んか、そこも含めてキナ臭い気がするねぇ。同業者的に考えて)」

そして、中山の指摘に則り、周囲の騙されていた者達も声を上げる。
今回の反則と言い、試合前の工作と言い、岬には何かしらの理由があるのではないか?
そう思わせるような状況証拠が。そして今ここで泣きそうな顔をしている岬の表情にはあった。
無論一部には懐疑的な者も居たが。
中山や鈴仙と言った、チームにおいても中心的な人物の意図は、より確実にフィールド上へと広がって行った。

岬「(審判の判定がこれで甘くなるかどうかは運次第。
だけど、判定とは別の。周囲を包む、感情的な怒りの矛先は確実に鈍くなった筈だ)」


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0ch BBS 2007-01-24