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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[131]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/07/05(日) 22:49:52 ID:Sp+SD2e2
F:ここは閃光だ。自分(鈴仙)が直接ゴールを狙う。

鈴仙「(一体どうすれば良いんだろう。左サイドからの突破は読まれている筈だし、
だからと言って中央突破は、神子の危険性は勿論、早速あの秦こころが攻めて来る可能性が高い。
だったら、いっその事……!)」

この膠着した状況下で、鈴仙はふと、とある恐るべき作戦を思い立ってしまった。
この作戦には確かに、成功すれば今までの展開も、これからの脅威をも、一気に帳消しにしてしまう力がある。

パスカル「――お。何か思いついたのかい、レイセン」

鈴仙「あ、うん。ちょっとね……実は」

鈴仙はまず、近くに居たパスカルにその作戦を告げる。

鈴仙「――実は、ここからシュートを決められないか。……って、そう思うんだけど」

パスカル「……え? ここから……!?」

パスカルの声が俄かに揺らいだ。大声を出しては相手に聞かれて作戦に障るから、
その音量は控えめだったが、明らかに戸惑いが見え隠れていた。
しかしそれでも、鈴仙はひるまず頷き続ける。

鈴仙「たぶん、流石の聖徳ホウリューズも、ここからいきなり私が蹴って来るとは思わないと思うの。
やるとしても、破れかぶれの中央突破か、裏を掻いてのワンツー突破かとか。その程度としか考えていないと思う。
……だから、ここで一気にシュートを撃てば、確実に相手の虚を突く事ができるかな、と思って」

パスカル「……まあ。確かにキックオフシュートと違って、蹴り方にしてもフェイントを使えるし、
FWやMFを上げておけば、ねじ込みを狙う事も出来るかもしれない。
そう考えてみれば、案外下策でも無いかもしれない……のか?」


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0ch BBS 2007-01-24