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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[132]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/07/05(日) 22:51:48 ID:Sp+SD2e2
そして、落ち着いて考えれば下策では無いかもしれぬとパスカルは思い直し、
翻って佳歩や永琳、中山など他の選手にも意見を募り始める。

中山「――ハイリスク・ハイリターンだな。成功すれば貴重な1点だが、失敗した場合は、
前半戦のように相手に中盤を支配された挙句、最後の最後に、
得点力のある選手にボールが渡り、そのままゴールされ敗北……という可能性も捨てきれないが」

永琳「あとは……失敗した場合の人気の低下は免れないでしょうね。
かなり目立つプレーを堂々とやるワケだから。ただ、成功したら逆に人気が沸きそうだけど」

佳歩「私は良いと思います。その代わり、私もねじ込みでサポートしますから」

鈴仙「……じゃ。決まりね」

幸いに、他のチームメイトからの反対意見も出なかった。
それ故に、鈴仙は自分で提案しつつもやはり緊張して来て、深く息を吐いてから、フリーキックの位置へと向かって行く。

鈴仙「(見てなさい、豊聡耳神子。パチュリーさん達に佳歩。そして観客や岬君をも食い物にして、
今も汚く勝利を目指そうって言うのなら。 ……私だって自機っぽく、アンタ位やっつけてやるんだから!)」


*****


こころ「ねえねえ、最初はどんな表情で行けば良いかな?」

神子「そうだな。――いきなり『希望』で行くというのは……?」

こころ「ふざけるな! そんな事出来る訳が無いだろう! あれには準備というか溜めが必要なんだ!」

神子「あっ、そう(無邪気かと思えば、唐突に激昂する。……我ながら、本当に面倒な面を作ったものだな)」


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