【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】

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[198]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ ：2015/07/11(土) 11:58:55 ID:nNtA6m4Y
――聖徳ホウリューズでは、岸田が負傷で一旦退場し、
一方先ほど負傷で治療を受けていた石田がフィールドに戻っていた。
そんな中で、相変わらず無表情で俯いて溜息をつきまくっているこころに対し、神子はこう指示を出す。

神子「秦こころよ。――哀しみの表情は一旦止めだ。チームの士気にも関わるからね」

こころ（哀）「面の創造主ですらこの言い草。はぁ、どぉせ私なんか……」

神子「……今はフィールダーが１０人となってしまったが。
同時に、今は我々が点を取る為には好機でもあるからね。……点取り屋に相応しい、喜びの表情。
そう――『喜ぶ道化の面』で行ってもらおうか」

こころ（哀）「点取り屋は、今の私には眩しすぎる……。もう、北国も雪下ろしもないんだよ……！」

スッ……。

神子の指示に合わせ、こころは頭に付けた面を飛蝗怪人から天然パーマの少年へと変貌させる。
すると同時に、地獄に満ちていた感じだった彼女の雰囲気は、一転して激しく頭が悪そうになり……。

こころ（喜）「ハッハァーー！！　とうとうエースの出番だね！　出番だよね！？」

神子「ああ、そうだ。エースの君には期待しているからね（少し本来のキャラクターと違うような気がするが……まあ良いか）」

こころ（喜）「やったーーー！　……ま、太子もこのエースが来たからにはもう安心していいよ。
今からクワドラブルハットトリックでも決めてくるから、太子はパスよろしくね！！」

神子「はいはい……（タックルに特化した哀しみの面から、ドリブルに特化させた喜びの面に。
試合中に自在に選手交代が出来るに等しい、秦こころの能力を活かすには打ってつけのシーンだ。
ここは、彼女に任せてみようか。……性格がとてつも無く不安だけど）」

＊岸田が負傷で一旦退場し、石田が軽傷を治療して再出場しました。
＊こころのお面のモードが哀（松山モード）から喜（来生モード）へと変化しました。

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