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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[257]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/07/16(木) 00:47:36 ID:OWesK/y+
ウサギB「理解不能、理解不能、理解不能……(……だけど。頭の中に、何かが浮かんで来る。
理解が及ばない事に対する絶望じゃなくって。もっと暖かくて、安心できる、何かが……!)」

そんな彼女すらもまた、鈴仙を通じて、中山の持つ不思議な力――秦こころが「人間達の希望」と呼び、
八雲紫が「幻想郷を破壊する猛毒」と定義したもの――による影響を、少なからず受けていたのかもしれない。
この時、偶然かそれとも必然か。ウサギBの脳裏に衝撃的な変革が起きた。
これまで必死にデータを信じ、深めて来た彼女は……この時、知識としてでは無く、明確に理解した。

ウサギB「(そう、この気持ちは。この感情は……)理解不能、理解不能……じゃない。 ――理解可能!!」

ウサギBの周囲を渦巻く邪魔な理不尽達。それは理解しようが消えるものでは無い。
しかし、これまで結論を導く為の妨害としていた理不尽こそが、
美しい世界を築いているのだという事実を、……閃くように悟った。

ウサギB「(……もしも、私の嫌いなデータの揺らぎが、理不尽が無かったら。
私は決して、今の舞台には立てていない。統計の真実を、理不尽が邪魔しているんじゃない。
私の視野が狭いから、理不尽が奏でる数式の美しさを、理解出来て無かっただけなんだ……!)」

タッ、バシッ。ギュンッ!

石田「……!?」

――そして、そう気づいた時のウサギBの動きは早かった。
肉が裂け骨が砕けようとも気にせず突っ込む石田の全身を見る事で、
ウサギBは瞬時に彼の動く向き、速度、位置を計算した上で――その計算結果が揺らぐ事すらも理解していた。
だから、ウサギBは統計データを駆使した上で、データには無い位置へのパスを行う事にした。


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0ch BBS 2007-01-24