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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[356]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/07/26(日) 01:21:08 ID:foqzWuj6
★ルナティックスの希望→ ハート5 ★
ダイヤ・ハート→佳歩とてゐの二人だった。

佳歩「……鈴仙さま」

鈴仙「――佳歩。どうしたの、私を笑いに来たのかしら……?」

鈴仙に手を差し出したのは……佳歩だった。
この試合、鈴仙との2トップとして出場し続けて来た佳歩は、
悲しそうな、しかし希望を捨てきれぬ表情で、鈴仙を見つめる。

佳歩「えっと。あの、その……わ、わたし……」

佳歩は何かを言いたげにしている。
顔を僅かに赤らめ、恥ずかしそうに視線を動かして、必死に勇気を振り絞ろうとしているが、
鈴仙にはその意図はイマイチ伝わらない。

てゐ「あのね鈴仙。佳歩はね、『鈴仙さまってどーせ、「自分のせいでチームが負けそうだー」
とか思って今ごろプチ鬱状態になってるんでしょー? 被害妄想強すぎだよねープププ』
……って言いたくて来たんだよ。 でもやっぱり一応上司だし、面と向かっては言い辛くって……」

佳歩「ち、ちがいますっ! 私はただ、鈴仙さまを励ましたくって……!?」

そして佳歩の後ろに居るてゐは、そんな不器用な二人を取り持つ為に来てくれたらしい。
てゐは嫌味っぽいニヤニヤ笑いをしながらも、それは自分を心配してくれる時のニヤニヤ笑いだと鈴仙には分かった。
そんな中、佳歩は真摯な表情に変わって鈴仙にこう告げる。


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