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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[507]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/01(土) 00:52:15 ID:y66YlGf+
B:「皆、気を付けて! 聖徳ホウリューズはここで終わるチームじゃないわ!」注意を喚起する。

鈴仙「――皆、気を付けて! 聖徳ホウリューズはここで終わるチームじゃないわ!」

鈴仙は最初、今の雰囲気に乗ってチームメイトを激励しようと思ったが、
この大一番で逆転された聖徳ホウリューズが狼狽えるどころか、
ほぼ何の反応も見せない素振りである事が気になり、そう注意を喚起することにした。

慧音「分かっているよ。ここで油断をして失点は、DFとしては死んでも避けたい場面だからな」

永琳「……それに。何だか、この試合は最初から今まで全てがおかしい。
試合の流れや作戦、不可解な行動、現れぬ腹心……。
――彼女達には、この試合に勝つこと以外に、何らかの陰謀を企てていてもおかしくないもの」

そして、鈴仙の発言は浮き足立ったルナティックスメンバーを落ち着かせる事に役立った。
それは劇的な逆転劇に湧いた観客席にとって、やや物足りない情景ではあったが、
今の鈴仙達には観客の人気取りよりも大事な事がある。

鈴仙「(……聖徳ホウリューズ。アンタ達がどんな事を考えているのかは分かんないけれど。
このまま勝ち切って、私達のチームがヒーロー頼りじゃないんだって、分からせてやるんだから……!)」

圧倒的な個とそれに従う専門家により構成された聖徳ホウリューズは、成程理に適って効率的に強いチームである。
自分達永遠亭ルナティックスは、聖徳ホウリューズよりも「割り切った」チームではない。神子から言わせれば甘いチームだろう。
しかし、そんな甘さこそが時には役者を輝かせる。現に、自分はこのチームの中で輝きを得る事ができたのだから、間違いない。
――鈴仙は、そう彼女達に言ってやりたいと思っていた。

*冷静な発言で、永琳印象値が少しだけ上がります。52→53


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0ch BBS 2007-01-24