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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[537]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/04(火) 00:52:48 ID:???
パスカル「聖徳ホウリューズの選手も、今の状況を分かって無いみたいだな……。
――すまんレイセン、人間の俺の目には周囲は砂埃しか見えないんだが。
君の瞳だったら、遠くの視界がクッキリ見えたりはしないか?」

鈴仙「えーっ。そ、そんな事言われても……。狂気の瞳はメガネじゃないんだし。
私の視力なんて、精々が2、300メートル先の文字が読める程度よ」

パスカル「自分で聞いといて難だが……レイセンってそう言えば妖怪だったんだな。それも、かなり位の高い」

鈴仙「正確には玉兎だけどね。まぁ、位が高いのは間違いじゃないけど……。
――って、まぁ、要するに。私の見れる限りで周囲を視れば良いのよね?」

鈴仙はパスカルと会話を交わすと、一瞬で戦場と化したスタジアム。
先ほど壁に穴が開いた先を見ると――。


上級妖怪A「グルル……」

上級妖怪B「……コー、ホー……」

上級妖怪C「グオゴゴゴ……」

鈴仙「……妖怪が居るわ。それも、あからさまなヒト型じゃない。話が通じ無さそうな化け物が、うようよと」


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