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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[560]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/07(金) 01:42:15 ID:???
輝夜「どうしてアンタがここに居るのよ。今は秋だし、そろそろ冬眠の時期でしょ。
越冬に向けて、エサを巣穴に溜め込んでなくても良いの?」

皮肉たっぷりな笑顔を浮かべながら、輝夜が紫を嘲る。
しかしそれすらにも紫は、他と同じような有象無象と相対するかのように応じない。

神子「――まぁ、そう喧嘩腰になる事もあるまい。
幻想郷を統べる大妖怪殿が手ずからスタジアムに顔を出したという事は、
きっと何か意図があっての事では無いかな? ここは穏健に、話を聞いては如何かな」

輝夜「あん? ここに来て急にイキイキして来たわね。さっき負けたクセに」

永琳「……ですが姫様。豊聡耳神子もそうですが――何より、八雲紫の余裕が気になります。
ここはまず、話を聞きましょう」

輝夜「ち。永琳がそう言うならしょうがないわね」

鈴仙「(何だか、嫌な予感がする。それも、試合後に感じたものとは桁外れな……)」

どよめき落ち着かない空気を一旦鎮めたのは神子だった。
彼女は輝夜を筆頭にざわつく観衆を制し、妖しげに空に溶け込んだ紫を促す。
紫はそれに満足した様子で頷き、重々しくその口を開いた。


紫「……私は今、大変驚いています」


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0ch BBS 2007-01-24