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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[584]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:28:14 ID:???
紫「何を言ってるのか、ちょっと良く分からなかったわね」

紫はおどけたように、しかしその視線は先程の数倍も冷たく、鈴仙を睨みつける。
中山すらも怯んでしまいそうな程おぞましいその眼は、
怖がりの鈴仙にとって卒倒失禁レベルの怖さがあったが……それでも、もう退けなかった。
いや、退きたくないという強い気持ちがあった。

鈴仙「――私は、戦うって言ったのよ!
中山さんに導いて貰った道を、これからも自分の力で切り開くために……!」

霊夢「いや……。無理しなくて良いってば。足ガクガクに震えてるし」

鈴仙「む、武者震いだってば!」

本当は、自分の足が無意識に震えている事にすら気づいていなかった。
霊夢にすら心配される異常事態にも堪えず、鈴仙はびしっと人差し指を立てて、紫にこう宣言する。

鈴仙「……中山さんは勿論、私だって、今みたいな言いくるめで納得するもんですか。
もしも私や中山さんが間違ってるって言うんなら、正々堂々とサッカーで勝ってから言ってよね!」

紫「…………」

紫は黙っていた。笑顔はもはや顔だけだった。

霊夢「……でもさ、紫。それも一理あるんじゃないの。
というか、こんな騒ぎが出るまでは、『サッカーでの私達の勝利をもって異変の解決とする』
みたいな話だった気がするし。……だから、今日は一旦退い―――」


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0ch BBS 2007-01-24