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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[585]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:33:29 ID:???
紫「だったら、中山政男の代わりに、貴女を排除しようかしら」

鈴仙「は、話を最後まで……!」

スッ……ブウン。
――バババババババババババババババババババババッ!

鈴仙「……え?」

気付くと、紫は霊夢の諫言をも制して、鈴仙の周囲に多重の弾幕を巡らせていた。

紫「――中山政男は確かに貴女の言う通り。
私達はより正式な手順を踏み、退治するべきかもしれないわね。
その方がより良い『見せしめ』となるのだから。

けれど……考えてみれば貴女の場合は別。
サッカーでしか戦う術を知らない彼と違って、弾幕ごっこでも格闘技一般でも、
貴女の力を正当に較べ合う手段は沢山あるんだもの。
だったら――今この場で、貴女を排除しておいても、決して悪くは無い筈よね?」

一秒間に3353発。
粒弾小弾中弾大弾特大弾。くない弾ナイフ弾楔弾札弾星弾月弾銃弾ウイルス弾。
幻想郷の内外から揃えられた弾丸が鈴仙の周囲に壁を作っている。
普段の弾幕ごっことは違う点は二つあって、そこには一切の抜け道が無い点と、
一発一発が鈴仙の肉体を焼き切る程の威力が籠められていた点だった。

紫は長くて白い指を打ち鳴らそうとしていた。彼女は今そこで鈴仙を亡き者にしようと考えている。

鈴仙「(……私はあくまでも、中山さんのオマケにすぎない。
だから、中山さんを退治するタイミングは善処こそすれ、私なんかは、ある程度はどうなっても良いと。
そういう事かしら。……だとしたら、舐められたものね)」


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0ch BBS 2007-01-24