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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[611]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/11(火) 00:32:21 ID:YRgTZCP+
〜大会15日目・午後・固定イベント〜
【決勝トーナメント・準決勝第二試合 博麗連合VS紅魔スカーレットムーンズ】
−妖怪の山モリヤスタジアム・観客席−

岬「……はあ」

――騒がしさが戻りつつある守矢スタジアム。
鈴仙がウサギBに名前を付けようとしていた時、
あの後聖徳ホウリューズから放り出されたような恰好となってしまった岬太郎は、大きく溜息を吐いていた。

岬「(――僕は最初、豊聡耳神子に勝負を挑んだ心算でいた。
だけど結果として、それは用済みになった僕を放り出す為に、彼女が仕組んだ茶番に過ぎなかった。
八雲紫に恩を売れた聖徳ホウリューズは、幻想郷中でも最強の後ろ盾を得る事に成功し。
そしてきっと、これからはヒューガーとの連携も深めて、少しずつ、自分の力を強めていくつもりなんだろう。
……現在進行中の、【ハイパーカンピオーネ】計画を、より盤石とするために)」

岬はこの幻想郷で初めて、詐欺師として大きく敗北した。
不運や偶然と言った外的要因は関係なく、完全に自らの能力を出し切って、それで負けたのである。
人生で初めて味わったこの挫折は、岬の合理的な思考に、ある程度の支障を生じさせていた。

岬「(ふう。……考えれば考える程、思考が後ろ向きになる。こんな屈辱は生まれて初めてだ。
――けれど。今は気持ちを切り替えて、試合でも見るしかないか……)」

とはいえ、合理的な思考が出来ない状態で泥沼に嵌る程、岬は愚かな少年では無い。
彼は気を取り直して、眼前で今始まりつつある試合に意識を集中する事にした。


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0ch BBS 2007-01-24