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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[640]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/14(金) 00:41:33 ID:???
咲夜「(その『巫女サマーソルト』ですら、私一人では大きく不利!
おそらく、『プライベートスクウェア』を上手く放てたとしても勝率は五分以下……!
だけど、やるしかない!)……紅魔の名にかけて! ――プライベート……」

霊夢「それっ!」

バギュウウウウウウウウウウウウウウン!
 ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!

咲夜「――スクウェア!!」

バァァァッッ! グルウウウンッ…………! 

霊夢が高空からボールを打ちおろし、十六夜咲夜はそのボールに動きを合わせた。
軸足を大きく回転させた反転ブロック――『プライベートスクウェア』で単身霊夢に迎え撃つ。
その動きはプレッシャーの中にあっても淀みなく、まさしく瀟洒と言うに相応しいものだったが――。

ギュウウウウウウウウッ。――ブンッ! ゴォォォォォォオオオオオオッ……!

咲夜「……!(ぼ、ボールが大きく伸びた。――後少しで、弾く事が出来たのに……!!)」

咲夜は大きく絶望した。霊夢が放ったシュートは彼女の胸元で大きく跳ね、
速度を伸ばして急速に変化してしまった。それはまるで神に愛されたかのような幸運。
霊夢が感覚的に撃ち放ったシュートは、偶然か必然か、最も完璧な軌道を正確になぞっていた。
……そして。


バシュウウウッ、ズバァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!
――ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!


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0ch BBS 2007-01-24