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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[650]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/15(土) 00:39:57 ID:???
まくしたてるように、これまでの不安を言葉にしていく魔理沙。
霊夢は最初、そんな魔理沙を止めようと思っていたが……不意に発した魔理沙の一言が、
霊夢の希薄な感情に火を付けてしまった。

魔理沙「落ち着いてられるかよ。こんな蛇女がトップ下のチームでさ!
どうせお前は、私みたいな才能の無い無能な奴を無理矢理隣に置いて、優越感に浸りたいだけなんだろ。
――前に言ってた『友達』なんてのは方便で、結局は博麗の巫女である自分の引き立て役が欲しかった……」

霊夢「……!」

―――ぱちんっ。

霊夢「――そんな訳、無いじゃない。ばっかじゃないの……!」

クルッ。スッ……。

歓声に沸くスタジアムが、乾いた音を聞いて静まった。
怒り心頭にセンターサークルへと戻る霊夢と、惚けたように立ち尽くす魔理沙を交互に見比べ、
歓声はたちまちどよめきに変わった。
実況が霊夢と魔理沙の仲たがいをセンセーショナルに報じる中。
既に仲間内での打ち合わせを終えて、キックオフの準備を終えていたレミリアは霊夢を嘲笑する。

レミリア「いやぁ、若いって良いねぇ。私も後485歳くらい若かったら、あんたらの輪の中に入れたのに」

霊夢「勘弁してよ。面倒なのが二人になったら、流石の私も面倒を見切れないから」

霊夢は辛うじて、自分よりも首一つ二つ程背が低いレミリアに対して皮肉を言ってのけた。
レミリアはニヤリと笑って、上目づかいに言い放った。


レミリア「本当だったら仲直り出来るよう、パチェか咲夜辺りに場を取り持つよう命令してるトコだったけど。
貴様等の心の弱さが生んだ不和――我らが勝利の為に、精々利用させて貰うぞ?」


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0ch BBS 2007-01-24