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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】
[661]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c
:2015/08/15(土) 18:02:58 ID:???
森崎「(……紅魔の妹は狂気の妹。普通に考えれば狂気に任せてシュートを撃つに決まっている。
……筈だが、こいつ。――妙に聞き分けが良すぎないか……?)」
――フランドールのシュートに対し、観客が騒ぎ、実況が煽り、仲間選手が警戒する中。
この試合ゴールを任されていた森崎は、スローモーションになる光景の中で、
自慢の小賢しい頭をフル回転させていた。
森崎「(……それだけじゃない。フランドールは低空からのシュートを得意とする筈なのに、
パチュリーが上げたさっきのセンタリングは高すぎる。
あの中里をも退けるレベルのパスを撃てる奴が、こんな雑なミスをする訳がねぇ)」
レミリア「(――我ら紅魔は如何な相手だろうと全力で叩き潰す。
けれどその『全力』とは、常に正々堂々公明正大、馬鹿正直で猪突猛進とは限らないのよ……)」
森崎「(そして……アイツの。レミリアの微妙な表情の動き! こいつは間違いねぇ!)
……萃香! これは罠だ! クリアに向かえーーーーーーーっ!」
萃香「へ? クリア!? ……まぁ、別に私の取り柄はブロックだけじゃないけど……さっ!」
バッ! グワアアアアアアアアアアッ……!
視界の隅で、レミリアがほんの僅かに唇を歪ませたのを見て森崎は確信した。
だから、自信を持って、前方の萃香に対してそう指示を出せた。
フラン「え? こ、ここで……ここで来るの!?」
萃香「良く分からんが、お嬢ちゃん。この私が競り合うからには、タダでは帰さないよ!」
グッ! グググッ……ポーーンッ!
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0ch BBS 2007-01-24