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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[669]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/16(日) 02:03:04 ID:???
レミリア「――サッカーは強い者が勝つんじゃなくて、勝った者が強い。
だから、お前の勝利は偶然じゃなくて運命なんだろう。 ……忌々しいけどね」

森崎「(……こいつ。『アイツ』と同じような事を言ってやがる)――へっ、負け惜しみはそれだけか?」

レミリア「もし私の作戦が嵌ってたら勝ってた。私はダイレクトよりもバイシクルの方が上手い。
運が悪けりゃあんたが普通に負けてた。さっきのシュートはちょっと調子が悪かった。
私は夜行性だからお昼だと眠くてやる気が出ない。新聞の占いが最下位だった。……えっと。後は」

森崎「思ったより多いな……。――ま、吠えてろ。お前が無駄口を叩けば叩くほど、俺の価値は上がるんだからな」

レミリアの超然とした態度に苛立ちながらも、森崎は早速の次の手を考えていた。
勿論、自分がこれから活躍して目立つ為の手である。

森崎「(さーて。そろそろオーバーラップでもするか? それとも寝釈迦ポーズで敵の神経を逆なでしようか?
いやいやそれともゴールバーで懸垂してセーブ力の練習でも始めようか?)」

そしてその手には、一見して奇行にしか見えない……いや、奇行そのものが多々ある。
むしろ奇行じゃない手の方が少なかったりする。
森崎は練習の合間に付け足している脳内の奇行ノートから、とっておきのヤツを取り出そうとして――。


ズキィィッ……!


森崎「……ッ!」


――鋭く走った、自身の腰の痛みによって、その思考は中断された。


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