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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[670]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/16(日) 02:04:35 ID:???
森崎「(くそっ。腰が痛むな……。ま、化けモンクラスのシュートを防いだんだから、しょうがねぇか。
――敵さんはまだまだイケイケだしな。今無理する事でもないだろ)……ほら、天子。やるよ、このボール」

シュッ……。

天子「――フッ……。ここで中里じゃなくて私に来るあたり、天人と忍者のチーム信頼度は違いすぎたみたいね。
いいでしょう。この私の実力、とくと眼に焼き付けておきなさい! 私100メートル走で15秒とか普通に出すし!」

ダダダダダダダダダッ!

先の地霊殿サブタレイニアンローゼスでも感じた、脳髄にビリッと走る瞬間的な腰の痛み。
無意識的に、森崎の思考はこの痛みをきっかけとして、常識的で無難な方向にシフトしていた。
ボール欲しさに今にも暴走しそうなサイドバックの天子にパスを出し、自分はゴールを守る事に専念する。

中里「(……う〜む。いつもの森崎ならばここで無駄に奇行に出たり、
オーバーラップしたりして敵のペースを崩すかと思ったが。ブラジルでの修行で、常識に目覚めたのでゴザろうか)」

そんなゴールキーパーとして至極真っ当な態度に対し疑問を抱く者は当然居ない。
……これまで森崎のチームメイトとして、永らく彼の奇行を目の当たりにして来た中里以外は。
とはいえ、その中里までも、森崎の事情を全て把握している訳では無かったのだが。


***


天子「オラオラオラー、『勇気凛々の剣』でバラバラに引き裂いてくれるわーっ!」

ダッ、ドガドガッ!! バギイイイッ!

美鈴「な、何ですかこの人怖いー!?」

小悪魔「こ、こぁーっ?!」


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0ch BBS 2007-01-24