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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】
[674]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c
:2015/08/16(日) 02:15:13 ID:???
霊夢「――ええい、ややこしい軌道ね。こうなったら……勘で行こうかしら」
バァァァッ! ブウウウ……ッン! ――バチィイッ!
霊夢「――って、あらら。外しちゃった。『ホーミングパスカット』で行けば良かったかしら」
小悪魔「……っ!(――後、少しだったのに……!)」
霊夢は天性の勘で小悪魔のパスの行く先を予想し、結果として初速の遅れのため完全に奪えないでいたが、
それでもボールを再び前方へと零す事に成功していた。
魔理沙「……! ぼ、ボールだ!(『ファイナルスパーク』だ。やっぱり私には『ファイナルスパーク』が無いと……!)」
美鈴「魔理沙さん、目が虚ろですよっ。――『彩光風鈴』!」
バギイイッ! ボーーンッ!
――しかし、博麗連合は博麗連合で、それからが続かない上に、
スカーレットムーンズも決定打を撃てない状況がそこから続いた。
霊夢が前に弾いたボールは魔理沙が競り合いに向かうが、ここは美鈴に敵わない。
衣玖がフォローしたボールは、今度はパチュリーによってカットされるが、
パチュリーは霊夢と対峙し、今度はボールを弾かれてしまう……など。
中盤での小競り合いは試合時間をいたずらに浪費していき、
特に1点のビハインドがある紅魔にとっては苛立たしい時間が続く。
……結果として。アンバランスな戦力差の中生じたこの拮抗が崩れたのは前半も終盤。
32分に、パチュリーが霊夢から弾いたボールを、小悪魔がトラップした時の事だった。
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0ch BBS 2007-01-24