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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[694]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/18(火) 00:46:25 ID:???
霊夢「……割り込んでからの前転クリアか。やるわね、美鈴。高空なら私が勝ってたけど」

美鈴「そりゃあ。だって私は体格を生かしたプレーしか出来ないモンですから。
だから私も小悪魔さんよろしく、フィジカルに特化するよう、重点的に鍛えたんです!」

実況「上がって来ていた美鈴選手、中盤で霊夢選手に競り勝ってボールを逆にクリア!
再び紅魔に攻撃権を戻す事に成功しました!!」

美鈴「弱い者にも価値がある。弱い者にも思想がある。弱い者にも……矜持がある!」

森崎「――ケッ。また戻って来やがったか」

レミリア「感謝するが良い、人間。私達が全員がかりで、お前を恐怖へともてなしているのだからな」

森崎「恐怖ぅ? どっちかと言えば、今までの展開はお笑いに近かったけどな」

レミリア「ならば、今までの前座を詫びさせて貰おうか。なんせ、今美鈴が飛ばしてくれたボールは高いんだからな」

バッ……!

紅帝と狂王は再び対峙する。レミリアは終わりの無い不毛な煽り合いを途中で切り上げると後ろを向く。
美鈴が蹴り出したボールは高い軌道を描いてペナルティエリア付近まで飛んでいた。
それを見て、レミリアは満足気に飛翔した。

レミリア「……私が今大会の為に習得した必殺シュートは3つある。
ひとつはさっきお見せした、『ダイレクトレッドサン』。低空でも撃てるが威力は……まあ、そこそこだ。
フランドールの『495年の波紋』や、八意永琳の『爆宙アポロ』などと、そう威力は変わらない」

グルンッ……バァァッ!


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