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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[704]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/19(水) 00:53:53 ID:???
そんなレミリアに、霊夢は何時の間にかゆっくりと歩み寄っていた。
前半終盤から今までの彼女達の攻撃は、今の霊夢には無いものであり、純粋に興味を覚えていたからだ。
しかし、彼女がレミリアの元へ歩み寄ったのは、別の理由が主だった。

霊夢「だけど……この勝負、あんたらの負けよ。
今回はたまたま森崎には勝てたかもだけど、ウチのチームにはもう一人、バケモノが居るからさ」

レミリア「……え?」

霊夢はレミリアに同情していたのだ。彼女達はただでさえ強い上に、仲間と結束し、努力も重ねた。
これが漫画か小説ならば、間違い無く今回はレミリア達が勝つべきシーン。
いや、実際に彼女達は、運の要素も混じっていたとはいえ、最大の敵に勝利した。
それを、……ここで突然、雑魚と思っていた者がしゃしゃり出て来て滅茶苦茶にひっくり返したとすれば、
その物語は面白いだろうか。しかし、今の試合は物語では無い。きちんと現実に行われている試合である。


――よってレミリア達は、面白かろうと、面白くなかろうと。
何時の間にか眼前に広がっていた、この現実を受け止めなくてはならなかった。


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