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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[719]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/20(木) 00:23:25 ID:???
メイド妖精「「「……い、いたい痛い……!」」」「「もうやだよ、怖いよ……!」」

陸「ぐ、ぐああああ……ッ。熱いアル。体中の骨がアメ細工みたくぐにゃぐにゃになってるアル……!」

少なくとも自身にまでボールは来るまい。
そう安堵していた時に、不意打ち的にシュートの衝撃を受けたメイド妖精達と陸は、
もう少し分かり易い意味でズタズタにされていた。
シュートを受けた彼ら彼女らはそのあまりの鋭さに痛み泣き叫び、
遠目で見ていただけの者も、仲間の痛々しい姿にすっかり戦意を喪失していた。


萃香「――私は勇儀程、腕っぷしにゃ自信が無いモンでね」

そんなスカーレットムーンズの様子を見てほくそ笑む小鬼が一匹。
萃香は可愛らしい外見とは裏腹、強者らしく勿体ぶるように語り出した。

萃香「だけどさ、鬼ってのはただの脳筋ってのとも少し違うわけだよ。……勇儀は脳筋だけど。
打ち出の小槌を作ったのだって鬼だし、禅の大家を調べてみても、大体が鬼かその系譜に連なる。
鬼ってのはいわば、この世ならざる強さの権現みたいなもの。
だから、こうやって人の精神を粉々にするって意味での「壊廃」……ってのも、立派な特技なのさ」

森崎「(チッ。ここぞとばかりにカッコつけやがって……。
さっきだって、『超モリサキ』にさえなっていれば、余裕で取れたのに……!)」

レミリア「……………」

彼女の言葉に反応する者は、後ろで恨みがましく負け惜しみをする森崎以外に居なかった。
減らず口のレミリアすらも、まるで年相応の少女のように、萃香の言葉に真剣に耳を傾けていた。


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0ch BBS 2007-01-24