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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】
[720]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/08/20(木) 00:25:08 ID:???
パチュリー「……帰りましょう、レミィ、皆。前半戦は完璧に私達の負けだったわ。
だから、もう一度考えましょう。――この崩れきった現状を打破する、あんた好みの奇跡の采配をさ」
レミリアに代わって、この場を取り仕切ったのは親友のパチュリーだった。
石像のように固まるレミリアを引きずり、狂気の世界に足を踏み入れつつあるフランドールを宥め、
咲夜と美鈴、そして小悪魔を従え、ロッカールームへと消えて行った。
メイド妖精は始め戸惑っていたがやがて落ち着いて。
控えを含めた6人がかりで、倒れ伏した陸を持ち上げながらそれに続いた。
***
霊夢「……魔理沙」
魔理沙「……………」
スカーレットムーンズが立ち去り、
したり顔の萃香と悔しそうな森崎が仲良く控室へと向かい、天子と衣玖と中里が軽口を叩き合いながら続き。
小町が玄爺の背中に乗って昼寝をする中、集団の輪に入りそびれてあたふたするアリスを見送って。
――博麗連合の絶対的トップ下と絶対的ストライカーは、
二人きり(正確には針妙丸が霊夢のリボンで寝ていて三人だが)となった。霊夢が魔理沙を呼び止めたのだ。
霊夢「そ、その。さっきは悪かったわね、大人気なく手を上げちゃってさ。でも、えっと……」
最後に崩されたとはいえ、悪魔なりの友情で博麗連合の牙城を崩しかけたスカーレットムーンズの姿を見て、
霊夢はやはり自分も、魔理沙と仲直りをしたいと思うようになっていた。
そんなしおらしい気持ちは自分らしくないと霊夢も思っていたのか、最後の方の言葉は消え入るようだったが。
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0ch BBS 2007-01-24