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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[721]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/20(木) 00:29:42 ID:???
魔理沙「無理して謝らなくても良いぜ。だって、悪いのは誰がどう見たって私なんだからな」

スッ……。

霊夢「あっ、待ちなさいよ魔理沙。そっちはロッカールームじゃなくて観客席じゃない。まさか……!」

ただ、魔理沙は悲しい事に、霊夢程感傷的にはなっていなかった。
……いや。霊夢に甘えたい気持ちがあったとしても、彼女の弱さはそれを許さなかった。
霊夢の言葉を遮って、魔理沙は彼女とは反対の方向へと向かって行った。

魔理沙「――まさか、恥ずかしくて逃げ出すんじゃないか……ってか?
それはお前の願望だろ。私は単純に、自動販売機で ブランデー入り紅茶 を買いに行くだけだ。
悪いが、私は見苦しくてもやり続けるぜ。この身体が、完全に動かなくなるまでは、な」

カッ。カッ、カッ……。

霊夢「……魔理沙。行っちゃった」

はぁ、と霊夢は溜息を吐く。元々、こういう陰気くさい喧嘩は得意じゃない。
自分はもっと、真正面からグーで殴り合う喧嘩の方が向いている……。
そう心の中で魔理沙へのあてどない愚痴を呟きつつ、
霊夢は仕方なしに他のチームメイトの待つ控室へと向かう事にした。


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0ch BBS 2007-01-24