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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[728]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/21(金) 00:51:46 ID:???
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〜紅魔スカーレットムーンズ ロッカールーム〜

レミリア「…………」

咲夜「……(あのお嬢様が、こうも消沈されるとは。従者として、何たる不覚……!)」

フラン「………うー」

美鈴「あ……あはは……。はぁ……」

小悪魔「……ひっく。ぐすんっ……」

陸「……あ、アイタタ! おいメイド妖精、もっとクスリは優しく塗るアルね!」

パチュリー「………」

スカーレットムーンズのロッカールームは、キャプテンであるレミリアを筆頭に静まっていた。
広く感じる控室では、咲夜が苦々しげに歯ぎしりをし、フランドールが不機嫌そうに唸り、
美鈴が愛想笑いと溜息を交互に繰り返し、小悪魔が自身の無力さに泣きじゃくり、
陸がメイド妖精に横柄な注文を投げかけている以外に動きはない。

パチュリー「……(……さっきはレミィにああ言ったけれど。ハッキリ言って今の状況は厳しいわ。
大魔法『フォトシンセシス』でギリギリ体力を持たせている私は勿論の事、
必殺シュートを何度も撃ったレミィやフラン。何度も大型シュートをセービングした陸の体力も心許ない)」

しかし、動かない中にも、頭を必死に回転させて、後半の勝機を見出そうとする者は居た。
それは勿論、紅魔館の自称賢者にして知識人でもある魔法使い、パチュリー・ノーレッジだった。
思索こそが存在意義たる種族魔法使いにとって、魔術の実験であってもサッカーの試合であっても同じ。
彼女は、考える事によりこの2点差をひっくり返す方法を見出そうとしていた。


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0ch BBS 2007-01-24