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1- レス

【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[747]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/24(月) 01:02:40 ID:???
……と。
開始直前は紅魔の巻き返しによる、鮮やかな逆転劇が期待されたにも関わらず。

パシッ……。パシッ……。パシッ……。

パチュリー「……小悪魔、お願い」

バシッ……。

小悪魔「は、はいっ。えっと……咲夜さんっ!」

バシッ……!

咲夜「ありがとうございます。……パチュリー様!」

実況「えー……。只今、後半戦が始まり5分が経過しようとしています。
後半戦はスカーレットムーンズのボールで試合開始でしたが、
スカーレットムーンズは単純なボール回しに終始し、一向に攻め入る気配がありません。
既に2点のリードを得ている博麗連合も、不要に隙を作る事を避けてか、様子見を続けており、
その結果、試合はずっと膠着状態に陥っております……」

観客「ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!」
「なんだなんだよー!」「もっと攻めろスカーレットムーンズ!」「魔理沙ー! ボール刈れー!」
「戦え…!」「あーあ。帰ろうかしら」「いや、これからだ。きっとこれから、ファストブレイクが…」

現実の試合は、観客達の意向にそぐわぬ塩試合の様相を見せていた。
互いに積極的に攻める事なく、たまのプレスにはパチュリーや小悪魔などパス巧者により躱される。
そして、躱された霊夢としても、必要以上の深追いはしない。
激しい必殺シュートの応酬や、大人数での烈しいプレスに慣れた幻想郷の一般人妖は、
そうしたプレイを得意とする筈の両チームが、無難なパスワークを続ける事に不満を覚えていた。
……が、スカーレットムーンズは当然、動揺する気配は見せなかった。


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0ch BBS 2007-01-24