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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[760]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/25(火) 00:26:35 ID:???
ニッコリと咲夜に営業スマイルを向けた衣玖は、美鈴と小悪魔を飛び越え、
絶対の自信でボールをフォローした天子の方を示した。
そこでは、天子が――『フリーでは無いが、とてつもなく安定した体勢』でボールを持ち、バイタルエリアの中央に立っていた。

天子「いやー。やっぱり衣玖のパスは最高!
精度は霊夢やアリスに劣るけど、この抜群のパスの収まり具合は誰にも真似できないわよね!
さっすが『空気を読む程度の能力』なだけあるわー! 褒美に イチゴ牛乳 を奢ってやろうじゃない!」

衣玖「恐悦至極に存じます(飲み物なんかより有給が欲しいです)」

パチュリー「ゴホッ、ゴホッ……。そう言えば、聞いた事があるわね。
天界の竜宮の使いはパスの名手。彼女達によって届けられたパスは、
『アシストが付く局面で、パスを受けた者のシュート力を2分の1で1増幅させる力がある』……って伝説」

陸「何アルか、その具体的な伝説。1って何アル、1って! 後2分の1ってどうやって調べたアルか!」

天子「そんなのはどうだっていいの!
兎に角、衣玖だって霊夢とアリスの影に隠れがちだけど凄いって事よ。パスだけはね!
――と、いう訳で行くわよ……!
今度は、さっきの『気炎万丈の剣』なんかとは格が違う。マジで決める時の技なんだから……!」

              ブウンッ、ザクッ! ゴオオオオオオオオオオオオオオオッ………!!
  ――グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……ッ!!

実況「……こ、これは〜〜! 天子選手、腰に帯刀していた緋色に光る剣――『緋想の剣』を地に突いて、
そのまま念じながらゆっくりと右脚を捻りながら上げ始めます。
すると、周囲から様々な光――これは人間や妖怪の「気質」でしょうか!?
――が、磁石のように天子選手の中へと吸い込まれていく!」

           天子「天界から見れば、妖怪も人間も同じヒトに類するモノ。人類に過ぎない。
               そして私は、そんな全人類の気質を集めて――緋想の天に変えてやる!
               食らいなさい! ――『全人類の…………緋想、天』―――!」


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0ch BBS 2007-01-24