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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】
[90]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/07/04(土) 22:08:02 ID:???
★小田→パス 45 ( ダイヤ9 )( 3 + 2 )=50★
★パスカル→パスカット 49 ( クラブK )( 6 + 1 )=56★
≦−2→ルナティックスボールに。
パスカル「この程度……俺でも取れるぞ!」
タタタタッ、パシッ!
小田「……!」
実況「パスカル選手、ここでボールを奪いました!!
再びボールは中盤で永遠亭ルナティックスのものに!
後半6分にして、ルナティックスがここで漸く反撃のチャンスを得るか〜!?」
――ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!
神子「(……そろそろここまでか。観客を味方にし、盤外から試合展開を一方的に押し付けるのは)」
パスカルの活躍に対し、観客席がもはや手慣れた風なブーイングを浴びせて来る。
しかし、その勢いは今や衰えつつある事を神子は知っていた。群衆は刺激を好む。
如何に無意識下で感情を操るにしても、その根拠にはある程度の状況変化も必要である。
神子「(石田が負傷し、小田がイエローカードを貰った。
本来はこちらがもう1点を奪われた際か、岬君が更に消耗した際かと考えていたが。
このまま続けては、試合が間延びした上に失点となる。 ――ここは、そろそろ頃合いか)」
要するに、彼らは中盤での小競り合いに飽きつつあったのだ。
彼らはこの膠着した状況を打開する、大きな変化を望んでいる。
十人の声をも同時に聞き取る神子は、そうした観客の欲望を聞き分けていた。
神子「(巻き添えにする選手は鈴仙・優曇華院・イナバか、あるいは因幡てゐが理想だったが、
この状況において、最も価値ある物は速度のみ。ならば……)――岬君。ここは……奪いなさい」
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0ch BBS 2007-01-24